川崎高校 同窓会

川崎高校 同窓会

100年の歩み

第1話 明治44年〜大正12年
『創立期』

本校は、高等科卒業児童および未卒業生者にして女子処世上必須なる知識技能を授けることを目的として、明治44(1911)年10月6日に川崎町立の女子高等技芸補習学校(本科2年、補習科1年)として発足しました。

当時川崎には女子の為の学校がなくどうしても行きたい人は東京まで通わねばならなかった。校舎は、現在の市役所と稲毛神社の間にあり、平屋建てで畳敷きの広い部屋だったため複式授業が行われていた。

大正9(1920)年ごろ二階建ての新校舎が隣地に設けられた。当時このあたりは、田園や梨畑に囲まれ、東京湾の海まで見通しがきいて、実にのんびりした環境であった。授業は、裁縫・手芸などが主で、修身・国語・珠算・習字、時に音楽・体操があり、現在のような年間を通した固定された時間割ではなかった。

大正12(1923)年に、創立以来12年におよんだ女子高等技芸補習学校は、発展的に解消して川崎町立実科高等女学校(修業年限4年)と改称された。